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花とフラスタ-店長日記-
札幌で、花と陶芸のお店をしています。そんな店長のブログです。 お店のお花や自作の陶芸などの御紹介。お店の日常などを、つらつらと。
伊勢海老とカニ
      伊勢海老とかカニ

       伊勢海老と沢ガニ

前回の伊勢海老の応用編です。

 
 沢ガニの描き方

甲羅を描く 筆に淡墨を含ませ、水分を絞ってから穂先に濃墨を
      馴染ませる。
      筆先を左に向けて、側筆で左側の甲羅を描き、右側の
      甲羅も描く。
      はさみの根元を側筆で描き、筆先に濃墨をつけて両方
      の目を描く。
目を描く  少し白い部分を残すと生き生きとする。
      (目の描き方は少し残すとよい)
はさみを描く
      中墨をつけて、線描きではさみを描く。
脚を描く  濃墨をつけて、一本目は脚の付け根にチョンといれ、
      節を入れながら筆に勢いをつけ描く。
      二本目からは付け根を入れず、
      左右同じにならないように四本づつ描く。


葉を描く  淡墨で水辺の草を描く。
      根元から葉先に向かってさりげなく描く。

さあ、出来上がりです。伊勢海老と沢カニの仲良しです??
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伊勢海老
     伊勢海老
       伊勢海老

   祝い事には欠かせない縁起物の伊勢海老


長い触角が今にもピンとはねそうに、生き生きと描いてみましょう。
堅い殻で覆われた頭や胴体は没墨法で、殻の溝の筋やトゲは、溌墨法を使います。

 没墨法とは・・形の輪郭線を描かず、面で表す描写
 溌墨法とは・・淡墨が乾かないうちに濃墨で描いてにじみを出す描写

頭を描く 淡墨を穂全体に含ませ、筆先に濃墨をつけ、
     穂先を右上に向けてスウーッと引くように入り、徐々に筆を傾ける。
     2本目は短く、3本目の先は、少し長めに、最後に1・2本目に重ねる。
腹部を描く
     穂の根元に淡墨を含ませ、穂の先端を指で上に曲げ、
     筆を倒した側筆で描き、途中で筆を回し、最後は筆を立てながら
     細めにぬく。
尻尾と水かき
     尻尾は先端から根元に向かい側筆で2~3本
     腹部の下に穂先で小さく水かきを描く。
目を描く 濃墨で白い部分を少しだけ残し丸く描くと、生き生きとする。
脚を描く 1本目は脚の付け根をちょんと入れ、直筆で節を入れながら
     最後は軽く抜く。
     2本目からは脚の付け根を入れず描き、最後の脚は前にのばす。
     脚は5対10本ですが、全部は描かず、省略しても良い。
触 覚  左側の触覚は直筆で折り曲げ、緩やかな弧を描くように勢いよく、
     最後はスウーッと抜く。
     右側の触覚は同じ太さと長さになるように、画面の外まで運筆する。
     体の下についてる触覚は淡墨でそれぞれ描く
トゲと溝  濃墨でトゲを描き、頭部の下にV字に仕切られた溝を描く。
腹部のすじ 濃墨で6本位筋を描くと潤いがでる。
脚と蝕手の繊毛
     穂の水分を絞って、細く薄めに繊毛を入れる。

さあ、出来あがりました。うまく書けたでしょうか?
ところどころに波を描くと泳いでいるように生き生きとしますよ。   

ミニミニ簡単フラワー教室
      スプレー菊

      陶器のワインカップ

   H  10cm    W  7cm
   白マット釉薬    赤信楽土

   花材  濃い黄色スプレー菊  1本   レザーファンとワレモコウ少々  
   
   フラワーフォルダー又は小さな剣山どちらでも良い 
 
スプレー菊は小枝が沢山ついていますから、ばらして長短バランスよく挿します。
その間に数本ワレモコウを・・・・
根元にレザーファンの葉を2~3枚挿し、完成です。
小さいので持ち運びも簡単、テーブルや机の上、お玄関の片隅に飾っても素敵です。
どなたでも簡単に活けられます。

菊の代わりにスプレーカーネーション(枝付きの)でもよいですよ。
枝が短いので、水上がりがよく、ながーく楽しめます。


       



ミニミニ簡単フラワー教室
        りんどう


     フラワーフォルダーで簡単生け花

  器  W  11cm   H  6cm
  釉薬  黒マット  酸化焼き

フラワーフォルダーを使ってリンドウの花を活けてみました。
器は前回と同じ黒マットで酸化焼きした、赤信楽の器です。
リンドウの開花した花1輪を正面に向け、奥行きを見せるために蕾2輪をつまんで後方に・・
フラワーフォルダーの上にチョンとのせてみました。

いかがですか。簡単・かんたん  
とても可愛く、誰でも活けられますよ。ふふふ・・


花材はリンドウ一本の先端から3輪を失敬しました。  

一重バラ コクテール
    一重バラ コクテール
   
 
数年前、小さな鉢植えをお店の横の僅かな土におろしました。
花展の花材として、取り寄せた鉢の一つでした。
真っ赤な一重バラ・コクテール一輪を「新風体」の「主」として使いたいとのご希望でした。
当時はあまり知られていなかった品種で、市場の切花として扱われていませんでした。
鉢植えを活ける直前に切り、メネデ-ルに直接浸し、使われました。
デパートの暖かい花展会場では、花は二日に一度は取り替える事が通常です。
しかし、この花は一度も花を取り替えることなく、一週間持ちこたえたとの事。
先生の腕も素晴らしかったのでしょうが、とても喜ばれた思い出の花です。
今は毎年、目をみはるほどの見事な花を沢山咲かせ、通る人達を喜ばせてくれます。